マーケティングコミュニケーションはどう行う? 効果的な8つの方法
時代の変化やテクノロジーの進歩によって消費者の購買スタイル・価値観が日々変化するなか、企業とのコミュニケーションの在り方にも変化が見られています。
これまで企業・消費者間のコミュニケーションは事業者側の受け身的な姿勢となっていました。しかし、インターネットやSNSを利用して消費者側からの行動・意見発信がされるようになったことで、ビジネスにも影響をもたらしています。
こうしたなかで自社の商品・サービスを選んでもらうためには、消費者との双方向的・共創的なコミュニケーションを通じて、よりよい関係性を構築していくことが重要です。
そこで取り入れられているのが“マーケティングコミュニケーション”です。マーケティングコミュニケーションとは、自社の商品・サービスと顧客との接点をつくるための活動全般のことを指します。
この記事では、マーケティングコミュニケーションの目的や具体的な方法、実施のポイントについて解説します。
目次[非表示]
- 1.マーケティングコミュニケーションの目的
- 2.効果的なマーケティングコミュニケーションの代表的な方法
- 2.1.①広告
- 2.2.②コンテンツマーケティング
- 2.3.③SNSマーケティング
- 2.4.④メールマガジン
- 2.5.⑤イベント
- 2.6.⑥人的販売
- 2.7.⑦広報・PR
- 2.8.⑧DM・チラシ
- 3.マーケティングコミュニケーションの実施ポイント
- 3.1.①目的・ターゲットを明確にする
- 3.2.②目標設定と効果測定を行う
- 4.まとめ
マーケティングコミュニケーションの目的
マーケティングコミュニケーションは、顧客とのコミュニケーションを通じて自社の商品・サービスの認知を拡大して、購買促進を図ることが目的です。
▼マーケティングコミュニケーションの目的
- 自社の認知拡大
- 購買促進
- 既存顧客との関係構築
自社の商品・サービスを購入してもらうには、企業名や商品名などを知ってもらうことが必要です。また、数ある商品・サービスのなかから自社を選んでもらうには、顧客の関心を喚起したり、関係性を構築したりすることが欠かせません。
そのためには、顧客とコミュニケーションを取り、商品・サービスの魅力やコンセプトなどを伝えていく必要があります。
さらに、既存顧客との継続的な関係性を築くことも目的の一つです。既存顧客との関係性を築くことによって、ロイヤリティやLTV(※)が向上して、リピート購入・定期契約につながると期待できます。
なお、LTVの向上についてはこちらの記事で解説しています。
※LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)とは、1人の顧客から得られる総利益のこと。LTVが高いほど、既存顧客との信頼関係が構築できている状態といえる。
効果的なマーケティングコミュニケーションの代表的な方法
現在、マーケティングチャネルは多様化しています。そのため、複数あるチャネルに応じたコミュニケーション方法を検討し、選択することが求められます。
また、ターゲットとの接点を創出するためには、不特定多数ではなく、一人ひとりに対するコミュニケーションを意識することが重要です。
①広告
広告は、商品・サービスの情報を発信して、消費者に購入や利用を促す方法です。消費者のニーズ・課題を踏まえて広告を配信することで、ターゲットと接点を持てる可能性が期待できます。
広告のうち、Web上で配信するオンライン広告には、リスティング広告やSNS広告、動画広告などがあります。
一方、オフライン広告は、テレビや新聞、雑誌などに掲載する広告が挙げられます。オフライン広告の詳細は、こちらの記事をご確認ください。
②コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングは、自社商品・サービスに関連する有益な情報をWeb上で発信して、顧客の課題を解決することで、ブランディングやファン化につなげる方法です。コンテンツには、オウンドメディアでのブログ記事やホワイトペーパーなどが挙げられます。
近年はオンライン施策であるデジタルマーケティングが主流になっていましたが、これからはオフライン施策とオンライン施策を自由に選べる時代です。双方の強みをうまく活用することで、顧客データを基にしたパーソナライズが可能です。詳細についてはこちらからダウンロードいただけます。
③SNSマーケティング
SNSマーケティングは、SNSを活用してユーザー(顧客)との関係構築を図る方法です。“いいね”、リツイート、コメントなど、投稿に対するアクションで直接コミュニケーションを取ったり、企業のアカウントで新商品やキャンペーン情報を発信したりします。
SNSマーケティングでのコミュニケーションに用いられるSNSには、Facebook(※1)・Twitter(※2)・Instagram(※3)などが挙げられます。
※1・・・Facebookの商標およびロゴは、Meta Platforms, Inc.の登録商標または商標です。
※2・・・Twitter、tweet(ツイート)、ReTweet(リツイート)、TwitterのロゴはTwitter, Inc.またはその関連会社の登録商標です。
※3・・・Instagramの商標およびロゴは、Meta Platforms, Inc.の登録商標または商標です。
④メールマガジン
メールマガジンは、すでに接点のある顧客に伝えたい情報をメールで配信して、関係性を構築していく方法です。
顧客にとって有益な情報やイベント・キャンペーンの情報を配信することで、継続的な関係性を維持します。定期的なメール配信のほか、特定のアクションを取った顧客に対して送信するステップメールなどがあります。
⑤イベント
イベントの開催を通して、顧客と直接コミュニケーションを取る方法もあります。
対面でヒアリングや提案を行ったり、商品を体験してもらったりできるため、自社の魅力をより詳細に伝えられる、印象に残りやすくなるなどの効果が期待できます。
マーケティングコミュニケーションの目的で行われるイベントには、オンラインもしくはオフラインで実施する展示会やセミナー・ウェビナー、講演会などが挙げられます。
⑥人的販売
人的販売は、顧客と直接コミュニケーションを取り、商品・サービスの情報を伝えてアピールする方法です。例えば、店舗での対面販売や訪問販売、サンプル配布などが挙げられます。
顧客と対面で会話ができるため、商品への理解を深めてもらいやすいほか、顧客のニーズや課題にも柔軟に対応しやすくなります。
⑦広報・PR
広報・PRは、商品・サービスの情報を発信・公開して、メディアに取り上げてもらうことによって宣伝活動を行う方法です。
知名度のあるメディアで情報を公開することで、企業や商品について知らない層とも接点を持ちやすくなります。例として、商品・サービスの発表会、プレスリリースなどが挙げられます。
⑧DM・チラシ
顧客の自宅にDM(ダイレクトメール)・チラシを送付することもマーケティングコミュニケーションの一つです。
例えば、キャンペーンはがきや商品カタログ、同梱チラシなどを活用して、購買促進・関係構築を図ります。顧客の自宅に送付するため、開封して目を通してもらいやすくなります。
コニカミノルタでは、パーソナライズマーケティングに役立つ自動印刷システム『AccurioDX』の紹介動画を発信しています。ぜひご覧ください。
同梱チラシについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
マーケティングコミュニケーションの実施ポイント
ターゲットとコミュニケーションを取るためには、「誰に何を伝えたいのか」「最終的にどのような行動を取ってほしいのか」を明らかにすることが重要です。
①目的・ターゲットを明確にする
現在取得している顧客データを基に、マーケティングコミュニケーションを実施する目的と、対象となるターゲットを明確にすることが重要です。
ターゲットを明らかにする際は、人物像をより詳細に定義したペルソナを設定すると、接点を持ちやすいコミュニケーション方法や訴求内容を検討しやすくなります。
▼目的・ターゲットを踏まえた例
目的 |
方法 |
自社商品をより多くの人に知ってもらいたい |
幅広い人の目にとまりやすい広告やSNSマーケティング、広報・PR |
見込み顧客に商品の購入を促したい |
|
②目標設定と効果測定を行う
マーケティングコミュニケーションを実施する際は、定量的に効果を評価できるように目標を設定することも重要です。
設定する目標には、売上金額のほか、Web広告やDMによるQRコード(※)経由のWebページ遷移数などが挙げられます。
また、実施後は目標をどれくらい達成できたのか効果測定を行い、課題を洗い出すことが欠かせません。効果測定の結果に応じて、コミュニケーションの方法や訴求内容を見直していくことで、一人ひとりに合ったアプローチを最適化できるようになります。
なお、コニカミノルタでは、企業さまと共創しながら顧客体験の価値向上に向けて、一人ひとりにパーソナライズした改善策をご提案いたします。『AccurioDX』を活用した価値共創事例はこちらで詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。
※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
まとめ
この記事では、マーケティングコミュニケーションについて以下の内容を解説しました。
- マーケティングコミュニケーションの目的
- マーケティングコミュニケーションの方法
- マーケティングコミュニケーションの実施ポイント
マーケティングコミュニケーションは、自社の認知拡大や購買促進、既存顧客との継続的な関係構築を図るための一連の活動です。取り組む際は、目的・ターゲットを明確にして、コミュニケーションの方法や訴求内容を検討するとともに、目標設定と効果測定を行うことがポイントです。
また、単なるマーケティングとして捉えるのではなく、顧客一人ひとりに寄り添った方法を考えることで、ぬくもりや親近感のあるコミュニケーションの実現につながります。
コニカミノルタの『AccurioDX』では、顧客一人ひとりにパーソナライズ化したDM・チラシによって、購買促進や関係構築を図ることが可能です。QRコードを設置して、Web遷移の効果測定・分析ができるため、マーケティングコミュニケーションの最適化を目指せます。
コニカミノルタは、“1to1紙マーケティング”の企画から実行、効果測定に至るまで一気通貫で伴走支援いたします。一般的なコンサルタントとは違う、人と人として支援やサポートを行うパートナーになりたいと考えております。
詳しくは、こちらからお問い合わせください。
なお、顧客体験価値を高める方法については、こちらの記事で解説しています。併せてご覧ください。