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通販の同梱物は何を入れるのが効果的? 代表的な同封物と効果的に活用するポイント

経済産業省によると、国内における現在のEC市場規模は年々拡大しており、多くの企業がECサイトを運用するようになりました。数ある商品・サービスを消費者が手軽に比較検討できるようになった今、企業間における顧客の獲得競争は激しくなりつつあります。


▼BtoCにおけるEC市場規模の推移

BtoCにおけるEC市場規模の推移

画像引用元:経済産業省『令和3年度 電子商取引に関する市場調査 報告書



企業が安定した売り上げを得ていくためには、顧客満足度の向上やファン化によってリピート・定期契約などの定着化につなげることが重要といえます。そこで活用できるのが“通販の同梱物”です。

同梱物には、自社の商品・ブランドを印象づけてファン化につなげたり、購買意欲を高めてリピートを促進したりする目的があります。ECサイトを運用している企業では、「どのような同梱物が効果的なのか」「マーケティングにどのように活用すればよいか」などと施策を検討している方もいるのではないでしょうか。

この記事では、通販で用いられる同梱物の種類と活用のポイントについて解説します。

出典:経済産業省『令和3年度 電子商取引に関する市場調査 報告書


目次[非表示]

  1. 1.通販に用いられる同梱物の種類
    1. 1.1.挨拶状(サンクスレター)|信頼関係を構築する
    2. 1.2.チラシ|顧客体験価値を高める
    3. 1.3.商品サンプル・ノベルティ|次回の購入を後押しする
    4. 1.4.商品カタログ・ブランドブック|ファン化につなげる
    5. 1.5.アンケート|ニーズを探る
  2. 2.効果的に活用して満足度を向上させるポイント
    1. 2.1.①目的・タイミングに合わせて同梱物を選ぶ
    2. 2.2.②一人ひとりに向けた内容を展開する
    3. 2.3.③効果検証を実施する
  3. 3.まとめ


通販に用いられる同梱物の種類

通販の同梱物は、購入した商品と一緒に自宅へ届けるため、必然的に顧客の目に触れることになります。同梱物を通じて購入時の顧客体験を高めることで、好印象を持ってもらい、次回への購買促進につなげられます。


挨拶状(サンクスレター)|信頼関係を構築する

挨拶状は、商品を購入してもらった顧客に対して感謝の気持ちを伝えるための同梱物です。

通販では対面のやり取りはありませんが、企業からの挨拶・感謝の気持ちを文面で伝えることで、人と人との温かみのあるコミュニケーションとして、親しみを感じてもらいやすくなります。

その結果、企業に対して好印象を持ってもらいやすくなり、信頼関係の構築につなげられます。


チラシ|顧客体験価値を高める

通販で購入された商品と一緒に、チラシを同梱するケースもあります。

顧客にとって役立つ情報やお得な割引クーポンなどを送付することで、顧客体験を高めたり、リピート購入につなげたりする効果が期待できます。


▼チラシの送付例

  • チラシを受け取った人限定のクーポンを送付する
  • 単品購入した顧客に定期購入プランをおすすめする
  • 商品の使用方法を分かりやすく説明する など


なお、同梱チラシのメリットや活用方法については、こちらの記事で解説しています。併せてご確認ください。

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商品サンプル・ノベルティ|次回の購入を後押しする

新商品・関連商品のサンプルや、購入特典としてノベルティを同梱することも有効です。商品サンプルを同梱すると、新商品・関連商品への購買意欲を高めて次回の購入を後押しできます。

また、顧客に喜ばれるノベルティは、購買促進やブランドイメージの向上などにつながることが期待できます。


商品カタログ・ブランドブック|ファン化につなげる

商品カタログ・ブランドブックは、商品またはブランドに関する、魅力・こだわり・コンセプトなどを訴求するための同梱物です。

商品が選ばれる理由や作り手の想いなど、顧客の共感・愛着を醸成する内容を記載することで、ファン化・満足度の向上につながりやすくなります。


アンケート|ニーズを探る

通販の同梱物には、商品を利用した感想・評価を共有してもらうためのアンケートを入れることがあります。実際に商品を利用した顧客の声を収集することで、課題・ニーズが明らかになり、商品開発やサービス改善に役立てられます。

アンケートの回答を促すために、次回の購入時に使用できるクーポンやノベルティなどをお礼として付与することも有効です。



効果的に活用して満足度を向上させるポイント

通販の同梱物に何を入れるかによって、受け取った顧客への訴求効果が変わります。ここでは、同梱物を効果的に活用するポイントを解説します。


①目的・タイミングに合わせて同梱物を選ぶ

顧客にどのような感情を持ってほしいか、どのようなアクションにつなげたいかなど、目的に合わせて同梱物を選ぶことがポイントです。

初回購入時・リピート購入時・契約期間満了時など、購買行動のフェーズによって適したアプローチは異なります。同梱物の種類に応じて、配布するタイミングについても考慮することが重要です。


▼目的に合わせた同梱物の選び方

目的

同梱物

初回購入の顧客によい印象を持ってもらう

  • 挨拶状
  • 商品の使用方法をまとめたチラシ

ブランドのファン化につなげる

  • ブランドブック
  • ノベルティ

リピート購入を促す

  • 割引クーポンや関連商品を訴求したチラシ
  • 商品サンプル

契約期間終了後の解約を防ぐ(契約継続を促す)

  • 次回購入時のノベルティ配布
  • 継続の方限定の割引クーポン・特典の付与


②一人ひとりに向けた内容を展開する

同梱物を活用して、ファン化やリピート購入につなげるには、顧客一人ひとりに向けた内容に工夫することが必要です。

画一的な内容ではなく、同梱物を手に取った顧客が「自分に向けたもの」と実感できる内容を記載すると、好感を持ってもらいやすくなります。また、顧客ニーズにマッチした訴求を行うと、満足度の向上や次回への購買意欲の促進につながることが期待できます。

また、対面でないからこそ、双方向のコミュニケーションができる仕組みを導入すると、リアルな接客のような安心・親しみを感じてもらえます。


▼一人ひとりに向けた内容を展開する方法

  • 挨拶状に顧客の名前を入れる
  • 顧客が購入した商品と関連するおすすめ商品を記載する
  • 同梱チラシにLINE公式アカウントのQRコードを記載して、質問への回答を行う


※QRコードは、株式会社デンソーウェーブの登録商標です。


③効果検証を実施する

同梱物をマーケティングツールとして活用するには、配布後にどれくらいの効果が得られたのか検証することが重要です。

同梱物にQRコードを記載して商品購入ページへの遷移数を測定したり、クーポンコードを記載して利用率を測定したりする方法が挙げられます。

リピート購入・定期契約などにつながっていない場合には、同梱物の種類や訴求内容、送付タイミングなどを見直して、改善につなげていくことがポイントです。



まとめ

この記事では、通販の同梱物について以下の内容を解説しました。


  • 通販に用いられる同梱物の種類
  • 通販の同梱物を効果的に活用するポイント


購買促進やリピート率向上などを目的として用いられる同梱物には、挨拶状やチラシ、商品サンプル・ノベルティ、商品カタログ、アンケートなどがあります。

リピートや信頼関係の構築につなげるためには、目的・タイミングに合わせて同梱物を選ぶことと、一人ひとりに向けた内容を展開することが重要です。

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なお、ファン化やリピート購入につなげるには、顧客体験価値(CX)を高めることも重要です。詳しくはこちらの記事をご確認ください。

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