【祖慶登壇レポ】
チラシから考える、価値ある情報伝達 ~紙と情報のサーキュラー・デザイン~

紙の価値再発見!
登壇者目線でイベントを振り返る

-株式会社フューチャーセッションズ×AccurioDX-

  • #共催イベント
  • #企画・運営
  • #若手主導
  • #社会人2年目の挑戦

株式会社フューチャーセッションズ
西山 なつ美

セッションファシリテーター

2022年11月入社。循環経済を推進する手段「サーキュラー・デザイン」の実践を加速するための

共創プラットフォーム「CURULY LAB」を主宰。

コニカミノルタ株式会社
祖慶 菜々美

インスピレーショントーク登壇|PPH商品企画統括部 ビジネス開発部 ビジネス開発G

2024年4月入社。同社新規事業:AccurioDXプロモーションプランナーとして日々発信中。

01 「もったいない」をベースに紙資源と情報という2つの循環の輪が
 重なり合った未来を自由にソウゾウ(想像・創造)する

 2025年10月10日、原宿 if spaceの1室に集まった業界も業種もバラバラで多様な8名。『チラシから考える、価値ある情報伝達 ~紙と情報のサーキュラー・デザイン~』というタイトルで開催されたセッションの参加者たちだ。本イベントは「もったいない」という生活者の感覚に着目し、対話型セッションを通じてサーキュラー・エコノミーのあり方を考える【株式会社フューチャーセッションズ】西山 なつ美さんと、コニカミノルタ株式会社で印刷業の新規事業に携わる【AccurioDXメンバー】祖慶 菜々美の双方でコラボして生まれたものである。
 私たちは新規事業や共創のタネを見出すといった趣旨の外部イベントで知り合ったことをきっかけに、弊社の印刷技術や効果測定の仕組みを用いた”世界に一枚”だけのパーソナライズ紙販促物の価値が、サーキュラー・エコノミーにもマッチするのではないかという点で意気投合し、活動を進めるに至った。

            
         

 本セッションのゴールは『「もったいない」をベースに紙資源と情報という2つの循環の輪が重なり合った未来を自由にソウゾウ(想像・創造)する』こと。日常生活で何気なく手に取るチラシを、①紙というモノ的側面と、②情報というコト的側面の両方を併せ持つ、企業や地域、生活者のコミュニケーション媒体であると位置付け、デジタル化が進む「今だからこそ」紙の価値について再発掘する時間を設けた。

02 インスピレーショントーク概要

 まずは社会人2年目にして外部イベント初登壇ということで緊張を感じつつも、その後の対話の盛り上がりに繋がるよう、自身と紙の関わりについて意識を向けるような問いを投げかけたり、AccurioDXの取組について当日配布チラシをサンプルとして紹介したりとインタラクティブさを意識しながら講演した。

✓本テーマを考えるにあたって必要なこと

紙販促物(チラシ等)の貰い手である生活者目線と、印刷物を創出する送り手目線の両視点

Q1, 何故”いらない”と感じてしまうのか?

(参加者の声)

「必要/興味がない情報が一方的に来るから」

「自分自身でもニーズを分かっていないのに紙が届いても困る」

「クーポン情報が載っていても、どこかあやしさを感じる」

「単に量が多く、郵便受けに雑然と入れられているイメージ」

Q2, 何の目的で紙販促物を送るのか?

(参加者の声)

「目に留めて、情報を知ってほしいから」

「他の方法では情報が届かないから」

「来店回収率で効果がわかるから」

「やり方の慣れ+送り手側も記録として使えるから」

                    

 本イベント当日に配布した2枚のチラシは同じテーマについて記載されたものだが
参加者氏名やメッセージの有無で印象が
異なる。

 このように様々な検討を重ねて印刷した紙が捨てられてしまう「紙資源のムダ」とお客様に届けたい「想いが伝わりきっていない」2つの『もったいない』から…

デジタル印刷技術の活用で
コミュニケーション変革を担う


当日配布チラシ①

当日配布チラシ②

      
03 参加者みんなで考える、紙へのリアルな想い

 いよいよ本セッションの醍醐味であるワールドカフェ形式での対話である。ここでのルールはただ一つ。司会者が手を上げたら、気付き次第自分も手を挙げて場を静かにしてから次の対話を進めることだ。自らの経験を振り返り思い返しながら、あるあるエピソードから、あ、確かに!と気付きを得られるものまで様々な紙への可能性を語らう場となった。

紙はパッと目に入る。俯瞰して全体を捉えやすいのがデジタルと違う。ミッケのように情報を探せるのもまた楽しい!

内容よりもデザインを重視してみているかも!アートとして部屋に飾りたくなるし、取っておきたくなるので。

紙が家族間のコミュニケーションツールになっていると気が付いた。

あれ読んだ?捨てていい?が家族の会話のきっかけになっていることが面白い…!

G(ゴキブリ)対策を思い返して気付いたが、不要で捨てるはずだったチラシが強力な武器としての価値に変化している!??

      
04 対話から生まれた”紙”の新しい可能性

 対話を通じて紙の価値は「情報」だけでなく、「感情」「体験」「コミュニティ」まで広がることが見えてきた。「どうすれば紙で心を動かせるか?」「好きになってもらうには?」そんな問いが自然と生まれ、「紙には、まだまだ可能性がある!」と改めて感じることができた時間であった。

    

セッションを通じて生まれた問いから見えた紙に求める価値

生活者目線

生活者の「コレ好きだな」という感覚を紙で導き出すには?

どうすれば紙の貰い手から送り手に対して情報を伝えられるのだろうか?

心を動かす

どこまでパワフルにできるのか。

チラシ→不要→捨てるにすぐに結びつけないような「思い出深い」接点をどのように紙で創るのか?

1➡1➡nへ

生活者同士の循環まで設計必要では?

紙の貰い手のAさんが、家族や他者に渡すという行為によって、Aさんは情報の送り手にも成り得る。

      
05 今後の取組予定

 現在はフューチャーセッションズの皆様と一緒に、対話内容の整理や振り返りを行い、「紙を貰う体験やコトの価値を生活者目線でどのように深めていくか」という全体観で、問いを突き詰めていく収束フェーズに取り組んでいる。その内容を基に、再度社内外の皆様を募って、相手から喜ばれる「紙」に必要不可欠な要素を探る解決策向けアイデア発散セッションを行えればと思うので、『あなたならどう考えるか』引き続き活動動向に注目してほしい。

本イベントを通じた最終ゴール(筆者作成)

編集後記

執筆者より一言

普段は送り手の目線で表現やデザイン等含めてどうすれば情報を受け取ってもらえるかを考えてはいるものの、なかなか受け手の意見を吸い上げることは難しいと感じていた矢先の本セッション。生活者目線で考えたときに今でも思った以上に紙が生活に馴染み、切り離せない存在であり続けている(定期的に送られてくる地域情報誌をさっと読むのが日課になっている等)ことに気付けて面白かったです!

これからもコミュニケーション変革を掲げるメンバーとして、紙ならではの価値の言語化に努め、必要な時に必要な情報が届く嬉しさを広めていきたいと感じました!
本活動の続編もどうぞお楽しみに!!

      

コチラも併せてご覧ください!


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