株式会社 日能研関東 様
山陽印刷株式会社 様
価値共創事例

株式会社日能研関東
山陽印刷株式会社

顧客接点情報活用がもたらす進化
学習塾の1to1DMで最大1.46の集客効果が出た理由とは

日能研関東 下村 幸治

株式会社日能研関東

営業本部
企画部 部長
下村 幸治 様

山陽印刷 秋山 高秀
山陽印刷 倉橋 功

山陽印刷株式会社

代表取締役社長 秋山 高秀 様(写真左)
営業部 マネージャー 倉橋 功 様(写真右)

共創の背景 従来から「日能研全国テスト」の案内を往復ハガキDMで行っており、顧客接点情報を有効に活用することで集客力を高めたい。
共創の決め手 首都圏合わせて42校それぞれで特色があるため、DMで伝えたいことは千差万別。お子さま一人ひとりに合わせたメッセージを載せられる1to1DMに魅力を感じ、小さくテストから共創することに。
共創後の効果 低学年層において、1to1化した方が、していない場合に比べ1.46倍の集客効果。1to1施策の大きな効果が出た。

どのような背景でコニカミノルタとの価値共創活動を始めたのでしょうか?

コミュニケーション変革について考えるWS

山陽印刷・秋山さま:お客様に新しい価値を提供することは印刷業界全体としても大きな課題となっており、コニカミノルタさんから一人ひとりに寄り添った新たなコミュニケーションにチャレンジするという共創のご提案があり、弊社としてもぜひご一緒したいと思いました。

山陽印刷・倉橋さま:共創を始める前に、営業メンバーを交えた「コミュニケーション変革」に関するワークショップをしました。双方向に対話をするというコミュニケーションの本質と、営業や印刷の在り方は実は同じであるということに気づかされました。

そんな中、弊社と長年お取引を頂いており、学習塾としてコミュニケーションを大切にされている日能研関東様にお声がけしようと思ったのが、共創のきっかけでした。

日能研関東・下村さま:神奈川・東京・埼玉に計42校の教室がある弊社では、定期的に「日能研全国テスト」や「春期/夏期/冬期講習」などを行うことで入塾の機会を多く作っています。普段は一律な内容のDMでご案内を差し上げているのですが、実は各教室やスタッフそれぞれに特色があるため、お子さま一人ひとりに個別のご案内を差し上げたいと考えていました。そんな時、山陽印刷さん・コニカミノルタさんから、一人ひとりメッセージを変えてご案内できる「1to1DM」の話を聞き、すぐ実施してみたいと思いました。

どのように価値共創を進められましたか?​

日能研関東・下村さま:弊社では小学校での学年が切り替わる少し前の3月に「日能研全国テスト」を実施しています。この時期は、過去に何らかの接点があるが入塾していないお子さまが多く、合わせて30,000程度のリードが存在していました。その分、お子さま一人ひとりとの接点情報も貯まっており、この情報をDMに活用できるのではないかと考え、施策を「日能研全国テスト」を対象にすることとしました。また、全教室に一気に展開するのはリスクを伴うため、特定の教室に限定し、まずは効果の有無を測定するテストとして、小規模に実施することにしました。

日能研全国テスト

日能研関東・下村さま:往復ハガキという限られた紙面の中で少しでも効果が出るようにと、「一人ひとりに合わせたメッセージ」と「スタッフからの個別メッセージ(写真つき)」を載せることにしました。過去に講習に参加してくれたことなど、生徒一人ひとりのアクションに対して感謝を伝えることで、より弊社を身近に感じていただけるようにする狙いです。

また、スタッフの写真も一人ひとり変えて載せることで、安心感を生む仕掛けにしました。子ども達にとって先生は何より大事ですので。

山陽印刷・倉橋さま:従来の印刷とは異なり、テキストや画像が可変する「バリアブル印刷」を活用する必要がありましたが、データの受け渡し方法や印刷データ生成ツールの仕様などを詳細に確認することで、トラブル無く制作を進めることができました。

日能研DM
1to1DM(往復ハガキ)のイメージ

価値共創でどのような成果が得られましたか?

1to1DMの効果

日能研関東・下村さま:低学年層において、1to1化した方が、していない場合に比べテスト申し込み率が1.46倍となる効果が出ました。1to1化することで大きな効果が出たことに驚いています。入塾を決め兼ねている低学年層(新3、新4年生)ほど1to1が効果的であるという学びを得られたのも非常に大きかったです。(データ確認後:また、実際に入塾を決めた生徒も数名おり、費用対効果の面でも十分な成果が出たと感じています。)

そして、効果もさることながら、実際に1to1で紙のDMが送ることができた事に対し、オンデマンド印刷の進化を感じました。

山陽印刷・倉橋さま:今回は約350件という少ない量でしたので、今後の増産における課題を抽出することもでき、非常に良い機会となりました。

今後、どのような価値共創をしていきたいですか?​

日能研関東・下村さま:全てWebからお申し込み頂くようにすることで往復ハガキの形態を取らないようにするなど、DMの形態を最適化していきたいと考えています。また、遅くとも2023年秋までには全教室で1to1DMを実行できるよう、継続して進めていきたいと考えています。

山陽印刷・秋山さま:1to1DMを通じたコミュニケーション変革の事例が作れたことに大変感謝します。今後も新しい価値を提供することで、お客様や印刷業界に貢献していければと思っております。

山陽印刷・倉橋さま:今後は1to1印刷のボリュームが増えると想定されるため、デザインや製造サイトとも連携を深め、受注から配送まで効率的に進められる体制を、コニカミノルタさんと協力しながら作っていきたいと思います。

編集後記:日能研関東様・山陽印刷様との振り返り会にて、ここまではっきりと効果が出たことを確認し、皆で喜びを分かち合えたとき、「共創してよかった!」と心の底から思いました。今後更なる改善の余地も残している中で施策の継続も決定しており、PDCAを回すことによってより高い効果を出し続ける所存です。

貴社もコニカミノルタと価値共創しませんか?

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