共創の背景 | 中村かまぼこ店様の蒲鉾は、おせち料理を彩る重要な食材として毎年末に最も受注が多くなる。一方、その時期以外は売上が伸びないでいた。 |
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共創の決め手 |
年末以外でも日常的に蒲鉾を購入して楽しんでもらえる潜在顧客層にリーチできる策を探していたところ、1to1DMをテストから始められ、伴走してくれるAccurioDXに魅力を感じ共創することに。 |
共創後の効果 | 年末以外の時期でも購入してくれる優良な顧客を獲得。DMのオファーに対するWeb遷移コンバージョン率は7.6%、かつ購入率は1.5%と目に見える数値も出た。 |
中村晶子さま:コニカミノルタのみなさんが宇和島で新しいサービス(AccurioDX)の説明をするとのことで、はじめは半信半疑でしたが話を聞いてみることにしました。一人ひとりに寄り添った新たなコミュニケーションにチャレンジするという共創のご提案があり、興味を持ちました。
弊社では従来から秋ごろにかけて一斉DMを行っており、大変多くのお客様から注文を頂いていることから、紙DMの効果は感じていました。一方で、秋以外で買ってくれるかどうかも分からない方々に一斉DMをするのは、その効果が読めないことから躊躇していました。また、精緻化されたお客様データを持っているわけではなかったため、うまく活用するイメージを持てていませんでした。
そんな中、今あるデータを使って小さく効果検証を行い、それを繰り返すことで新たなファン層を獲得していく紙DMの企画に非常に魅力を感じ、共創に参画することを決めました。
中村晶子さま:5月のGWを狙って家族や友人同士で弊社のじゃこ天を楽しんでもらえるような新しい体験を提供できないかと考えていました。しかし、どのようにターゲットを設定したら良いのか、どんなDMにしたらよいのか、想像はするものの具体化できていませんでした。
コニカミノルタの方々には、手持ちの顧客データの構成についてヒアリングしていただき「それなら年末の時期に○○を購入してくれた人をターゲットにしましょう」などと企画を練って頂いたり、個別のQRからWeb遷移を検知し効果測定するツールをご提供いただいたり、デザイン制作を支援いただたりと、今回のテストに合わせて必要な支援をまるっとしていただきました。
そのおかげで、上記の相談から3日後に入稿、5日後には発送するという、スピード感ある効果検証を進めることができました。
中村孝二さま:DMはシンプルな両面ハガキタイプで構成し、「ギフト用にじゃこ天を楽しんでもらう」「毎日の食卓でじゃこ天を楽しんでもらう」「アクティブにBBQで家族同士でじゃこ天を楽しんでもらう」の3タイプを用意しました。宇和島から離れているお客様も多いので「今の宇和島を感じられるメッセージ」を入れることで人間味と親近感を演出しました。限られた紙面の中で、中村かまぼこらしさのあるデザインにできたと思います。
中村晶子さま:オファーに対するWeb遷移率が7.6%、DM送付に対する購入率は1.5%と、目に見える数値結果が出ました。何よりも、年末しかお買い物されないお客様に、年末以外も買っていただきたいと願っていたところでのこの結果は、非常に意味があり数値以上の効果を実感しています。
その他にも、今回の1to1DMによって初めて得られた様々な顧客リアクションデータ(下記)を得ることができました。
これまでは「買ったか買わなかったか」といった結果のデータしか注視できていませんでしたが、今回のたった一回のDMでその結果に至る様々なプロセスをデータで取得することができました。顧客のリアクションをデータ化し、より新しい顧客層やファン層を獲得していく重要性に気づくことができました。
中村孝二さま:夏のお中元の時期に、今回とは異なる1to1DMにチャレンジしたいと考えています。ギフト商品になるため、一人ひとり想いを込めた1to1同梱にも合わせて取り組みたいと思っています。継続的にこのようなチャレンジを行い、様々な学習を積みながら、お客様から愛される中村かまぼこを追求したいと思います。
編集後記:今回の共創活動を通じて、中村さまは普段からお客様一人ひとりに目を向けて、心温まるサービスをご提供していることを知りました。DMによる販促やECサイトを通じた販売という枠を超え、一人の人間・経営者として魅力がいっぱいでした。共創の成果を分かち合えたときは自分のことのように喜んでしまいました(笑)。今後も継続的に、中村かまぼこ店さまのご発展に貢献いたします。